2015年4月24日金曜日

子に殺意「育児=ブラック企業勤務」論は言い訳か


『道端アンジェリカREAL ~人気モデルがキレイの秘密をホンネトーク~』(主婦の友社)など、メディア露出が多い人気者だが、テレビ番組内での発言内容には同じ女性の視聴者からの反発も。
プレジデントオンライン

■道端アンジェリカ炎上に見る“育児ハラスメント”

「週に1回は子どもをベビーシッターに預けて夫とデートを楽しみたい」
『解決!ナイナイアンサー』(日本テレビ系3月24日放映)でモデルの道端アンジェリカがした発言に対して、ネット上では「子どもがかわいそう」「こういう人は育児放棄をするから、子どもを産んでほしくない」などといった批判が相次ぎ、炎上した。
「結婚するなら相手の年収は5000万円以上絶対欲しい」など、同放送中では他にも彼女は一般の感覚からかけ離れた発言をした。顰蹙を買ってもしかたがないかもしれない。しかし、冒頭の発言は、過去に投資家や会社経営者などと交際していたというセレブ臭が鼻につくものの、そこまで批判を受けねばならないことだろうか。
むしろ、「週1回くらい子育てから離れてリフレッシュしたい」という女性の望みすらも許さない社会の空気のほうが、よほど恐ろしいと筆者は感じた。

▼誰が母親を子殺しにしたのか

2月に起きた神奈川県厚木市の母親による子殺し事件(*)を覚えているだろうか?
報道によれば、育児に悩んだ末に発作的に手をかけてしまったらしい。犯した罪は決して許されるものではない。ただ、このような事件が繰り返される背景には、母親が育児という重労働を全負担することに何の疑問も持たない、いわば“育児ハラスメント”というべき日本の社会通念があるのではないか。
妊産婦に対する嫌がらせを指す“マタニティハラスメント”や、家事の負担を押し付ける“家事ハラスメント”という言葉が話題となっているが、母親ばかりが育児を担うことは問題にすらならない。そのことが問題の深刻さを物語っているように思うのだ。
*2月16日、神奈川県厚木市のマンションに住む女性容疑者(29)が「子供を殺してしまった」と自ら通報。自宅の布団の上に、女の子2人が意識不明の状態であおむけに倒れていた。容疑者は、会社員の夫(35)と、死亡した長女(6)、次女(3)との4人暮らし。事件当時(110番通報は夜9時前)、夫は会社から帰宅していなかった。「妻は『育児に自信がない』と言っていた」と夫。一家は約2年前に現住所に転居。近所付き合いはほとんどなく、「(容疑者は)いつも伏し目がちだった」と近隣住人。(毎日新聞 2015年2月17日)


子に殺意「育児=ブラック企業勤務」論は言い訳か その2

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